画面を印刷すると文字が小さくなってしまうのですが?

結果のコンタ図を印刷すると、文字が小さくなって印刷されてしまいます。

どうしたらよいのでしょうか?

ラベルフォントを変更することで改善されます。


FEMAP v8.1 日本語版で、次の不具合が確認されています。不具合の回避方法については「ラベルフォントの変更方法」欄の各方法をご参照ください。
なお、この不具合は次期バージョンにて修正する予定です。

[現象]:
FEMAP v8.1 日本語版で、コンタースタイルの表示画面を印刷または保存([ファイル]-[ピクチャ]-[保存]コマンド)すると、文字の大きさが非常に小さくなってしまう。

[原因]:
デフォルトのラベルフォント(画面表示に使用されるフォント)のサイズ情報がWindowsに正常に渡されない。
FEMAP v8.1 日本語版のデフォルト ラベル フォントは「72..12pt MS UI Gothic」(Windows NTでは「72..12pt MS Pゴシック」と表示される)であり、このフォントを含むID 70〜76のMS UI Gothicで同様の現象が発生する。

[対処]:
ラベルフォントをID 56〜62のMS UI Gothic(例えば「57..10pt MS UI Gothic」)に変更することで、問題を回避することができる。

  ラベルフォントの変更方法

次の方法があります。


● 方法1) [ビュー]-[オプション]コマンドによる方法 (手動設定)

● 方法2) ビューの読み込みによる方法 (起動時 自動設定)

● 方法3) FEMAPプログラムによる方法 (起動時 自動設定)


方法1 ) [ビュー]-[オプション]コマンドによる方法 (手動設定)

FEMAPメニューコマンド [ビュー]-[オプション]コマンドを使用してラベル フォントを「57..10pt MS UI Gothic」に変更する手順を示します。

 ▼ ラベル フォントの変更手順: [ビュー]-[オプション]コマンド


1. FEMAP v8.1 日本語版を起動します。

2. 作業するモデルファイルを開きます。

3. [ビュー]-[オプション]コマンドを選択します。

4. [ラベル、エンティティおよびカラー]、[ラベル パラメータ]を選択し、[ラベルフォント]リストから「57..10pt MS UI Gothic」を選択します。
そして[OK]を押します。

これで、作業中のモデルについてラベルフォントが変更されました。


方法2 ) ビューの読み込みによる方法

この方法は、ラベルフォントを変更した状態の表示設定をFEMAPビュー ライブラリ ファイル(デフォルトではview.esp)に保存し、再びその表示設定を呼び出す方法です。
ここでは利便性を考慮して、初期設定の機能を利用してFEMAP起動時に自動的にその表示設定を適用するようにします。

 ▼ ビューの保存

1. FEMAPを新規に起動します。

2. 方法1) 手順3, 4の方法でラベルフォントを「57..MS UI Gothic」に変更します。
(既存のモデルファイルを開く必要はありません。)

3. キーボードから[Ctrl]+[Q]を入力して[ビュー クイック オプション]ダイアログを呼び出します。

4. ビュー ライブラリ ファイルview.espに現在のビューの表示設定を保存するために、[ビューの保存]ボタンを押します。そして確認メッセージに[はい]ボタンを押します。
(新たに保存されるビュー設定はライブラリの最後尾に追加されます。)
保存したビュー設定が正しく機能するか確認します。

 ▼ 確認:ビューの読み込み


1. FEMAPを新規に起動するか、[ファイル]-[新規作成]コマンドを選択します。

2. キーボードから[Ctrl]+[Q]を入力して[ビュー クイック オプション]ダイアログを呼び出します。

3. [ビューの読込み]ボタンを押します。

4. [ライブラリ入力]リストの最後が先ほど保存したビュー設定です。最後のビューを選択し、[OK]を押します。
このときビュー設定が何番目であるかをメモしておきます(この後、初期設定で必要になります)。


5. [ビュー]-[オプション]コマンドにてラベルフォントが「57..10pt MS UI Gothic」になっているか確認します。

もし問題がれば、[削除]-[ライブラリ]-[ビュー]コマンドで最後のビュー設定を削除した後、再度手順「▼ ビューの保存」を行ってください。


ラベル フォントを変更したビュー設定がライブラリに登録できたことを確認できましたら、このビュー設定をFEMAP起動時に自動的に適用するように設定します。

 ▼ 初期設定によるビューの読み込み


1. [ファイル]-[初期設定]コマンドを選択し、[ビュー]ボタンを押します。

2. [ビュー番号]ボックスに「▼ 確認: ビューの読み込み」でメモしたビュー番号を入力し、[OK]を押します。

3. [OK]を押し、確認のメッセージに[はい]を押します。

4. FEMAPを終了します。


これで、次回FEMAP起動時にラベル フォントが「57..MS UI Gothic」になります。
[重要]:

初期設定の[起動時のビュー]の設定は新規起動時にのみ適用されます。
モデルファイル(*.mod) または FEMAPニュートラル ファイル(*.neu)を開いた場合、そのファイルを保存したときのビュー設定(ラベルフォント設定も含む)が復元されます。
したがって、FEMAP v8.1 日本語版の初期状態で保存したファイルを開くと、初期設定に関係なくラベルフォントが「72..12pt MS UI Gothic」になります。この場合はその都度、手動でラベルフォントを変更してください。
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方法3 ) FEMAPプログラムによる方法

FEMAPには、操作手順を記録/実行するためのFEMAPプログラム機能(コマンドマクロ機能)があります。この機能を利用して、ラベルフォントを変更する操作をFEMAPプログラムに記録しておき、FEMAP起動時に自動実行することでラベルフォントを変更できます。

 ▼ FEMAPプログラムの用意

ここでは[ビュー]-[オプション]コマンドの手順(方法1と同等)を記録したプログラム LFont57.prgを記載します。下記の枠線内をメモ帳などのテキストエディタで入力し、FEMAP v8.1日本語版のインストールされているフォルダへ保存してください。
 
LFont57.prg
#SILENT(1)
$ ビュー オプション コマンド: ラベルフォント57
{VO}<A-E><A-N><~0><A-L><~57><OK>
#SILENT(0)

[補足]:
FEMAPプログラムの記録/実行は[ファイル]-[プログラム]-[記録]/[記録終了]/[実行]コマンドを使用します。コマンドについては『コマンド リファレンス』をご参照ください。
またプログラムの文法については『活用ガイド』「9.2 プログラム」、プログラムで使用できる組込関数については『活用ガイド』「付録A 関数のリファレンス」をご参照ください。

 ▼ 初期設定によるFEMAP起動時のプログラム実行


1. FEMAPを起動します。

2. [ファイル]-[初期設定]コマンドを選択します。

3. ファイル名に先に保存したプログラム ファイル名を入力し、[OK]を押します。

4. [OK]を押し、確認のメッセージに[はい]を押します。


これで次回起動時からプログラムファイルが自動実行されます。

以上
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