変形図の表示がおかしいようです。これは正しいのでしょうか?





左図のモデルについて線形範囲での微小な変形を拡大し、表示した結果、下図のような表示になりました。
 
この変形図をそのまま見ると、あたかも作用点側の断面が荷重によって膨れているように感じられます。

変形図は実際の変位を拡大して表していると思うのですが、この表示は正しいのでしょうか。

 

図のモデルをプログラムファイルで作成する場合には、ここをクリックしてプログラムファイルをダウンロードしてください。

>>プログラムファイルの使い方は、ここをクリックしてください。
変形スケーリング(表示倍率)を見直します。
変形図の拡大表示について
モデルの表示は荷重境界条件を考慮すると、奇妙に感じられます。それでは表示に問題があるのでしょうか。



表示設定を行うために[F6]ボタンを押して、[ビューオプション]ダイアログボックスで変形量を下図の様に指定してみます。


変更前のデフォルトの設定では、最大変位をモデルの最大長さの10パーセントに設定していました。 いま、[モデルスケール]のチェックを外して、実寸表示します。
すると、変形図は 左図のようになり、実際の変形はごくわずかであることがわかります。
それではどうしてデフォルトの変形図表示では奇妙な表示になったのでしょうか。

これは、変形に対するスケーリングが原因です。
FEMAPでは変形図は元の位置(X,Y,Z)に変位量(dX,dY,dZ)をN倍して足して表示しています。

これはちょうど下図の様になります。



左図では、実際の変形はモデルの中心周りに回転しているだけです。しかし、変位を拡大表示すると、上図の拡大された変形表示 のようになり、見かけ上変形後のモデルは回転と同時に膨れたようになります。

このように変形を正しく把握するためには、特に回転変位がある場合はそれに注意しながら、実際の変形レベルをよく確認する必要があるでしょう。

 

なお、この例は微小変形時の問題でしたが、2つの物体が離れた位置から接触する場合のように、大きな変位を得る解析にも同様の理由で変形図に注意する必要があります。
このような解析のポスト処理では変形スケールを実変位量の1倍に設定する必要があります。


  
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