隣接するサーフェイスの接合部のメッシュサイズを合わせるには
大きさの違うサーフェイスが接している部分で、メッシュが不整合になってしまいます。

サーフェイスの接合部のメッシュサイズを合わせるにはどうしたらよいでしょう?

接合部にあるカーブの長さとメッシュサイズを合わせます
FEMAP/ProfessionalでACIS/Parasolidジオメトリ エンジンを使用してサーフェイス モデリングを行う場合、隣接するサーフェイスの接合部に生成されるノードの位置を合わせるには、接合部のカーブのメッシュサイズを合わせる作業が必要になります。

隣接するサーフェイスの状況を次の3ケースに分けて説明します。


ケース1: 接合部のカーブ長が同じ

ケース2: 接合部のカーブ長が異なる

ケース3: 隣接するサーフェイスのパレメトリック空間が著しく異なる

  
ケース1: 接合部のカーブ長が同じケース

このケースは最も標準的なケースで、通常はメッシュサイズを合わせることを意識しなくても、基本手順で作業を進めれば、ノード位置が一致します。

サーフェイスのエッジには必ずカーブが存在します。下図の例では、サーフェイス1(Sf1)とサーフェイス2(Sf2)の接合部にはSf1に属するカーブ1(Cv1)とSf2に属するカーブ2(Cv2)が存在します。この2つのカーブは通常まったく同じ形状で重なっているため、見た目には2つあることを意識することはありません。


接合部のメッシュサイズを合わせる(ノード位置を一致させる)最も簡単な方法は、他のサーフェイスと接合するサーエフィスに同時に同じメッシュサイズを設定してしまう方法です。サーフェイスにメッシュサイズを設定することは、すなわちサーフェイスのエッジにあるカーブにメッシュサイズを設定することそのものです。

具体的な手順は次のとおりです。
 
 ▼ サーフェイスへのメッシュサイズ設定


1. メッシュ]-[メッシュ コントロール]-[サーフェイス上のサイズ]コマンドを選択します。

2. 2つのサーフェイスを選択し、<OK>を押します。

3. メッシュサイズを設定し、<OK>を押します。

また、直接カーブにメッシュサイズを設定する場合は、[メッシュ]-[メッシュ コントロール]-[カーブ上のサイズ]コマンドを使用します。この場合、重なり合っている接合部のカーブに同じメッシュサイズを設定する必要があります。
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ケース2: 接合部のカーブ長が異なるケース

このケースは、隣接するサーフェイスの接合部の長さが異なるケースで、このままではケース1と同じ手順ではメッシュサイズが一致しません。このケースへの対処のひとつはCv1をCv2と同じ長さで切断してから、メッシュサイズを設定します。接合部のカーブが同じ長さになってしまえば、ケース1と同じ手順を適用できます。


この例では、Sf1とSf2の交差を取ることで、結果的にCv1が切断されますことをりようする方法を紹介します。

※ Parasolidジオメトリエンジンを使用している場合、次の手順を行う前に[ジオメトリ]-[カーブ-サーフェイスから]-[サーフェイス更新モード]コマンドを1度実行し、更新モードを「オン」(メニューにチェックマークが付いた状態)に切り替えておきます。
ACISジオメトリエンジンを使用している場合は、更新モードは常に「オン」になっているので、この必要はありません。(メニューが選択できなくなっている)

 ▼ サーフェイスの交差


1. [ジオメトリ]-[カーブ-サーフェイスから]-[交差]コマンドを選択します。

2. 一方のサーフェイスを選択し、<OK>を押します。

3. 他方のサーフェイスを選択し、<OK>を押します。


コマンド終了後、見た目に変化はありませんが、Sf1側の接合部のカーブCv1は切断されています。確認したい場合は[リスト]-[ジオメトリ]-[カーブ]コマンドで接合部を数回クリックすると、同じ長さのカーブが2つ存在することが確認できます。
この後は、ケース1の手順「▼ サーフェイスへのメッシュサイズ設定」と同じ操作を行えば、ノード位置を一致させることができます
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ケース3: 隣接するサーフェイスのパラメトリック空間が著しく異なる

このケースでは、3次元曲面に乗ったサーフェイスが隣接しているときに起こりやすいものです。ACIS/Parasolidジオメトリエンジン内ではサーフェイスはパラメトリックで表現されており、隣接したサーフェイスの接合部のカーブが同じ形状・長さに見えても、メッシュサイズを設定すると、デフォルトではサーフェイスごとのパレメトリック空間での寸法で設定されるため、実際のモデリング空間ではノード位置がズレてしまうことがあります。

この場合の対処方法としては、重なっている接合部のカーブに直接メッシュサイズを設定するようにします。この際、パラメトリック空間ではなく、カーブの長さに基づいてサイズを設定するようにオプションを指定します。

※ メッシュサイズは後から設定したサイズが有効になります。先に「サーフェイスへのメッシュサイズ設定」で全体を設定しておき、後から個別にカーブにメッシュサイズを設定するのが安全です。順番が逆になると個別のカーブのメッシュサイズは上書きされてしまいます。

 ▼ カーブの長さに基づくメッシュサイズ設定


1.  [メッシュ]-[メッシュ コントロール]-[カーブ上のサイズ]コマンドを選択します。

2. 接合部のカーブを選択し、<OK>を押します。

3. 分割数、サイズの設定に加えて必ず[長さ]オプションを選択し、<OK>を押します。


  
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